書評

もう少し博士としての客観的な考察が欲しかった

高学歴ワーキングプアの著者である水月昭道さんの著です。大きく3部構成になっています。第一部は高学歴な博士たちの現状を綴った部で、生活という点において夢も希望も無い高学歴の人々が描かれています。第二部は筆者の少し前の境遇から始まって、仏道的な…

成功者の告白

起業から5年成功していく主人公の人生を描いた物語です。前半はどのようなサービスで企業すればいいか、起動に乗るまでどうすればいいかが小説として描かれえいます。起業を目指す人にはこの前半部分は大いに参考になると思います。後半にかけて起業した会社…

政権漂流

帯には希望か失望かの文字が、民主党のドタバタを見ていると失望と言うより絶望感が漂う。私も含め多くの人が日本から出て生きていくにはを真剣に考え始めている。本書は現在の政権の漂流を政党の歴史を通じ現在まで述べた書。日本、諸外国、経済、国内事情…

35歳の幸福論

人と人の繋がりが希薄になり、個々人が自由になった結果、幸福とは何かわかりづらい世の中になってきています。本書は臨象哲学というもので、この幸福について考えている書です。ダイアモンドアップルという図形に幸福の各カテゴリを当て図形として幸福を考…

Android Hacks

レベルの高い書です。やりたいことがうまくまとまっていますし、入門書にありがちな後もう少し知りたいに答えて、「HackをさらにHackする」コーナがあります。本格的なアプリを作りたいのだが、入門書だど最初のとっかかりが見つからない。そんな時に本書は…

世代間格差って何だ

ちょっと前に読んだ世代間格差に関する書籍です。城さんほか何名かでの共著書です。雇用問題、社会保障、政治参加、子育て教育家族という章立てで最後に政策提言が書かれています。若者にこそ読んでもらいたいと思って書かれた書だと思いますが、若干難しい…

官邸敗北

長谷川幸洋氏の官邸敗北という書籍を読みました。発売は5月ですから記事としては鳩山氏、小沢氏両名の辞任前ということになります。民主党政権ができてからのドタバタ、この裏側を記者の目を通じ記述しています。政治家の無防備、官僚のしたたかさ、マスコ…

日本の運命 浅井隆著

よくある破綻本の一つです。近い将来にやってくるであろう日本国の破綻について書かれています。これだけ借金をしているのですから、貸し手がいなくなれば私も破綻は必死だと思います。どうすれば生き残れるかのヒントも書かれていますが、抽象的かつ精神論…

副題は「終身雇用の幻想」

課長立場にというものに全く興味がなかったのでスルーしてましたが、城さんの「若者はなぜ3年で辞めるのか?」の続編で、筆者の最終回答とのことです。本書は物語風に進みます。ホチキス止めのような簡単な軽作業しかさせてもらえない一郎。非正規雇用です。…

副題は「なぜ10年前の35歳より年収が200万円も低いのか」

なかなか衝撃的な本でした。私は高学歴ワーキングプアのくちなので、まぁ飢え死にしないで研究できればよしとしようと思っていた方ですが、普通に働いている人もなかなか大変なのですね。10年前と言えば2000年頃、このころも97年の山一證券の破綻など景気は…

何が起きて何がこれから起きるのかを考えるために

浜さんの著、これは実はあまりいう人がいないのですが、こん回のリーマンショックを含めて真の震源地が日本であると指摘している点は鋭いと思います。リーマンショックが起きる前と後の姿を描き出します。 そしてグローバル化した中で、デフレとインフレが進…

グーグルに依存しアマゾンを真似るバカ企業

夏野さんの書籍。夏野さんといえば、Iモードやお財布携帯で有名な人です。タイトルだけ見るとどうしょもない企業批判に見えますが、本文を読むと夏野さん的な応援歌というか暖かさを感じます。 まずは、スモールなところからWebビジネスをどのように考え展開…

スピリチュアル系?の話なのか

中丸薫という人とベンジャミンフルフォードという人の本です。2005年出版なのですが、横田幕府という言葉が気になって読んでみました。この中丸さんという人物は、国際ジャーナリストで明治天皇の孫??という話なのですが、本の中にUFOの話など出てくるくら…

日本経済に足りないのは絶望?

なかなか読み応えのある本で、一度読んだだけでは全ては噛み砕けない。気になったところとしては、ワーキングプアーの対義語として、ノンワーキングリッチという言葉が出てきたことである。すなわち窓際族と昔呼ばれたような、さして仕事もしないのに正社員…

チーズはどこに消えた?の著者の新書

2000年チーズはどこへ消えたを読み、変化の大切さと、今で言うブルーオーシャン戦略を知った。それは当時とても新鮮な本であった。その筆者の最新作、「頂きはどこにある?」を読んだ。山と谷の物語。山に居続けるには、谷から脱却するには、山でどう過ごす…

日本のITコストはなぜ高いのか?

日本のITコストはなぜ高いのかという本です。その原因を保守契約にあるとする本です。保守契約とは本書でも述べられているように、システムに関する保険に近い意味合いがあります。システム維持に関するサポート費用と考えることも出来ます。 システム開発は…

なかなか理解されない高学歴ワーキングプア問題

水月昭道氏の著。新書にも関らず、あとがきを読んで不覚にも涙した。就職に関するハウツー本という見方もできる本書の最後は「合掌」で終わる。仏道の人のようなので当然な話なのかも知れないが、なぜ、合掌で終わるのか、筆者は社会的、あるいは実際に死ん…

幸福とはを考えた書籍、なるほどと思う部分多くあり

希望格差社会などで有名な山田昌弘氏と電通のチームによる一冊。電通がこういった研究を行っているのは以外でした。幸福の物語というところから話が進んでいきます。部室的豊かさ(お金で解決できる豊かさ)を消費という観点で、戦後の幸福の歴史をたどってい…

書評:ひろゆきという人は素直な人である。

「僕が2ちゃんねるを捨てた理由」を読み終えました。半分は対談で、もう半分は連載のまとめ?かな。なかなか効率的に作られた本です。但し、クラウドの考え方やケータイのフィルタリングの考え方、MixiやGreeなどSNSやプロフサイトが子供にとって有害であり…

詐欺に合わないためにの知識武装を

本書は営業の人がその営業テクニックを磨くためというよりも、普通の人が営業的なテクニックに対し、理論武装し行き過ぎた営業行為や、詐欺、マインドコントロールなどに対処しようという書籍です。 初歩的な営業テクニックは、なるほどお客様を大事にするた…

良くまとまっていて良書だと思います。

一通りサンプルを作り終わりました。サンプル→解説のパターンで各章や節で完結しています。興味のあるところから読んでも大丈夫です。ただ順番に読んだほうが作者のアプリケーションの作りの癖が分かります。 if文などの解説も少しは書いてありますが、基本…

論かどうかはさておき

堀江氏の著。でタイトルは新・資本論。壮大な話かと思ったのですが、対談とプラスアルファの書でした。2-3時間で読み終わります。中身はお金と信用の話や、起業についての堀江氏の考え方、レバレッジによって若者が損をしている話、起業化教育やゆとり教育な…

オバマ熱狂中に冷静な分析を行った著

日本でもCHANGEが起こるかという今日ですが、一足先にChangeを経験したアメリカ、その熱狂は冷めてきているように思います。その熱狂当時に不幸を選択したとオバマの未熟さと甘さを指摘していた書です。 どのような不幸がくるかといえば、保護貿易が多くなり…

愛の人、祈りの人マザーテレサ

心から愛し、心から祈るマザーテレサ、希望をなくした人たちに希望を与え続けたマザーテレサ、その愛はどこから来るのだろうか。全ての人を平等に愛したマザーテレサは世界中の人から愛されています。質素で貧しく暮らしたマザーテレサ、その心は誰よりも豊…

少年の見た硫黄島玉砕

十七歳にして硫黄島に送られた筆者。文書全般は若さと使命を感じさせる流れが続く。どこで暗転するのだろうか。米軍が壕以外を制圧したあたりから、硫黄島は戦争の島ではなく、生き地獄の島になっていく。後半に行くに従いその凄惨さは加速度を増す。悲しみ…

硫黄島戦生き残り元海軍中尉の証言

色々知らなかったことが書いてありました。まず予備学生とい制度があって、海軍兵学校に行かなくても将校になれたと言うのです。なった本人も大変ですが、その部下になる人も大変だったと思います。また硫黄島の兵士の多くは赤紙一枚で呼ばれた応召兵であり…

デジタル復元で浮かび上がる鮮やかな日本

デジタル復元という手段を用いた国宝などの原色復元に関する書籍です。作者の復元に関する思いとともに当時の人の気持ちになった美術鑑賞法についても解説がなされています。何より注目に値するのが、復元後の鮮やかな様子です。 大仏様って、こんなに派手派…

外から見ると不可思議な日本語

日本語学校の先生の話です。漫画なので30分程度で読めてしまうが日本語学校に通う生徒の生態が興味深いです。 失礼かもしれませんが、彼らが真剣であるればあるほど、ギャップがおもしろいです。また普通に日本人として生活していたら気がつかない鋭い質問も…

矢治健太郎先生の著作

太陽のように熱く太陽を語る立教大学の矢治先生の本です。太陽と地球との関係から、太陽の現象、現在の観測施設についてなど、幅広く書かれています。専門用語もあり難しく感じるかも知れませんが、図や写真で分かりやすくなっています。 何と言っても500…

「お金の地図」簡単に読めます。

分かりやすく図を多くして書いてありますので簡単に読むことができます。 現在のバランスシートと未来のバランスシートを考えて今何を成すべきかという観点で書かれています。 お金の入門、基本としては良書だと思います。なぜ学校でこういったお金の教育が…