天文学者はロマンティストか?(書評)

日夜天文の普及にいそしむ、縣先生の著です。現役の天文学者の素顔から話は始まります。その後、歴史上の天文学者の素顔に焦点が当てられ、天文学の存在意義の話に進みます。
最後には理科教育の問題点と、天文学を志す人へ対する文で終わります。
身近なトピックスが平易に書かれていてかつ、写真も多く、人を中心として現在の天文学の姿がよく分かります。
ただ、天文学者として報酬を得て生きていくのは相当大変なんだなということが、行間からよく分かりました。ロマンティストでも霞は食えませんから。
ゆとりのない世の中です。今夜は星を眺めてみようと思います。