高学歴ワーキングプア【書評】

副題は「フリーター生産工場」としての大学院。帯には非常勤講師とコンビニのバイトで月収15万円。正規雇用の可能性はほぼゼロとあります。
普通に学部を出て、新卒で修飾した人には理解できないことかも知れませんが、正規雇用されない博士課程の人々が多く存在しています。
その多くは非正規雇用の不安定な立場で生活しています。
さらに問題なのは彼らを覆う、不安、不満、絶望感です。希望の無い中で研究を続けることは至難の業です。彼らに希望を与えることはできないのでしょうか。
人口の割合からすると彼らは少数派です。だから置き去りにされることも多いかと思いますが、優秀な頭脳の人々が絶望感の中で暮らしている現在は悲しい世の中のように思います。
何かできることを私も考えたいと思います。