第一次老人ブームがやってきた
http://www.ipss.go.jp/syoushika/seisaku/html/111b1.htm
第一次ベビーブーム世代が定年退職を迎え始めている。この世代の出生数は250万人から270万人、少なくとも半数以上が生存していると考えて、125万人が毎年、65歳以上の老人として社会に誕生する。
一方現在の新生児は、109万人程度で推移していが、少子化で減少の方向である。
つまりどういうことかというと、年金で暮らす65歳以上の老人の増加のほうが、赤ん坊が生まれる増加よりも大きいということである。
既に街は老人で溢れ、電車やバスでは老人が老人に席を譲るなどの光景が観られるようになった。それがいづれ老人ばかりになる。
老人は稼がない。年金をもらう。新卒者の手取りより多くの年金をもらう人もいる。そして医療費はかかる。身内に介護をしてもらうと、その人の生産性も奪う。
年金は積み立てでなく、現役世代が支えている。扶助の精神という。助け合い。若者がワーキングプアーで苦しんでいる。助けるべきは若者では。
今日も高い服を着て、老人が高尾山に登っていく。フランスやイタリアに海外旅行に行く。
若者がコンビニで必死に働いている。それでも暮らすのはやっと。
いつか行く道だからみんな黙っている。まだ心の片隅に老人を敬う心があるからみんな黙っている。
生きる権利を求めて、普通に暮らす権利を求めて、若者はもう声を上げても良いのではないだろうか。
平成20年度のオレオレ詐欺の被害額は270億円である。無い袖は振れないであろう。若者に頼らず、老人同士の相互扶助で生きて欲しいものである。
国の借金の金額やこの老人の現状を考えると、本当に日本はまずい状況にきていると思う。