パンドラの箱であるインターネットの最後に希望の欠けらは残るのか

社会に閉塞感漂う中、最近は理不尽な事件が多くなっているように思います。怪我をした人の回復や亡くなられた方のご冥福を祈るばかりですが、いくつか思うことを残しておきたいと思います。

  1. ログというものに関して

情報化社会の発達の故か、このBlogというものもそうですが、善悪に限らずログというものが残るようになりました。秋葉原の無差別殺人事件では犯人は掲示板にログを残していました。また、現場にいた人々が多く携帯電話等で写真や動画を取っていたとのこと、これもログとして残っています。さらに私の予想以上に防犯カメラの記録がログとして残っていました。善悪判断は別としてまた能動、受動は別として個々人が生きる記録がデジタル化され半永久的に残る時代に突入してきたといえます。私自身、近所で火事が起きたときに消火も手伝わず、ケイタイで写真を撮る人に憤りを感じましたが、人が携帯電話で取るのが悪くて、防犯カメラないいのか、プライバシーの問題はないのかといった問題を抱えるとともに、ログとマスコミ、ジャーナリズムとの関係はどうなるのか、といったことも考えなければいけないと思っています。行き着くところは個とは何か社会とは何かといった哲学的なところに進むかも知れませんが、まずはログが残るという事実について頭の片隅にでも忘れないようにしておく必要があると思うのです。

  1. 閉塞感の中の希望

私個人の考えで大変あいまいな部分もあるかと思いますが、現在日本は大きなチャンスを迎えていると考えています。
現在の原油高は確かに大変だと思いますが、車社会からの脱却のチャンスです。バスやトリムといった町電車、鉄道といったエネルギー効率のよいものを見直す機会です。特に地方で廃止されたバス等を復活させてみてはいかがでしょうか。バスは天然ガスで動かせば日本のガス田のもので十分だと思います。また日本の石炭も原油高でコストが合うようになれば、北海道など産業が動き出すかもしません。現在のバイオや環境技術でCO2の排出量も下がればよいと思います。
原油高により漁船が料に出られなくて大変だといいます。遠洋でなく近海に切り替えられないものでしょうか。特に東京湾は水もきれいになり魚の宝庫であると伺っています。輸送のコスト高で地場のものを地場で消費するということになれば必要な人は地方に観光に行き、地場のものを食べるようになり、地方活性化にもなればいいと思います。団塊の世代などはお金と暇を持っていますので、活性化に一役買ってくれるかも知れません。
投機マネーは穀物にも大きな影響を与え、コメの値段など急騰しているそうです。日本は備蓄米の放出を決めたそうですが、何よりも食べ物のうらみは恐ろしいので、世界に安定して穀物が供給できるようになることを願っています。日本は減反政策から転換し、極論を言えば作れるだけコメを作ってブランド米として日本米を輸出するのはどうでしょうか。どうやってコスト高な構造を低くしていくかは問題ですが、世界が穀物高である現在がチャンスだと思います。特に高齢で跡取りのいない農家などに対する施策は急務と思います。
資源の奪い合いは、原油穀物だけではありません。情報化社会に必要なレアメタルも同様です。ところがこのレアメタルは多くの工業製品が集まる首都圏に多くあるそうです。都市鉱山と呼ばれています。携帯電話の改修も含め、レアメタルをリサイクルする施策が必要になると考えています。
また、日本はサブプライムの影響を大きく受けていないことも、大きな追い風になっていると思います。投機マネーというのは悪い部分もありますが、日本が株式ということで投機マネーを受ければ、そして企業が成長すれば色々な人がハッピーになると思います。
総じて、視点の転換として、日本は資源立国であるという認識に立つと色々なチャンスが見えてくると思うのです。豊かな自然、豊富な水、優秀な国民。今こそ美しい国を目指すところかも知れません。