久しぶりにみずほ銀行のインターネットバンキングにログインしたところ

セキュリティ強化でしょうか、画像と合い言葉とその回答を3つ登録しなければ進めなくなっていました。これにより異なるパソコンからログインしようと思ったときにこの合い言葉が必要になるようです。セキュリティ的にはそれでいいのかも知れませんが、ユーザービリティ的に考えるといくつか問題があると思います。
まず、通常は合い言葉は必要なくて、異なるパソコンから利用したときに合い言葉が必要となる点です。例えば登録1年後に出張先で急にお金を振り込む等の事情が発生したときに合い言葉が思い出せずに利用できない可能性が考えられます。
また、合い言葉は事前に用意されているのですが、「好きなフルーツは何ですか」「好きな女優は誰ですか」と一般化した合い言葉になります。これの問題は1年後に好きなフルーツが今と同じかどうか分からない点にあります。今も本当にそのフルーツが好きなのか、今日の昼にたまたま食べたのか、そういった変化する嗜好は合い言葉には向かないと思います。
また、この合い言葉によって、ユーザーの嗜好が外部のデータベースに入るというのもあまりいい感じがしません。個人情報の怖いところは流出して断片的な情報が組合わさっていくことに有ると感じています。名前だけなら問題ないかもしれない情報も、嗜好などと組み合わさると問題が出てくるのだと思います。
それに比べるとJapanNetBankのワンタイムパスワードのようにネット取引であるから故に物理的な認証を持つほうがいいと思うのです。