文学か、レポートか、実録か

タイトルだけみると山田先生の希望各社社会のような統計を取った書籍かと思いますが、これは、川崎氏の体験談です。新卒ではない人が就職活動を行うとどうなるかという話でした。日本の企業は新卒男子が大好きなので、26歳無職の彼が就職活動を行うとどうなるかという所は興味深い部分がありました。ただ、最後の結論というか結果だけはなんだか納得出来ませんでした。
この本で一つ教えられたことがあります。「一社員が100万円稼ごうが1000万円稼ごうがそれは会社のお金になるべきであり、1社員の懐に入るべきではない。働きに応じて給料が違うことには何も不満がないが、給料は仕事から貰うべきではなく、会社から頂戴すべきである。そうでないと会社は人間の集合体にすぎないことになってしまう」
なるほど、あまりこういった視点では考えてみませんでした。企業とはどう有るべきかということでとても参考になりました。