老いていく国

金さん銀さんを祝った時代は遠い過去のようです。今は老人でいることが悪のような風潮があります。にしても元気な老人が多いこと多いこと。喜ぶべき事のはずなのですが。医療費は5倍も一人当たりかかっている現実。国の政策は如何に老人に早く死んでもらうかということをしているようにしか見えません。
「いつか来た道、いつか来る道」
この言葉が大好きです。現在は世代間の闘争が静かに繰り広げられています。老人は十分な年金、医療を受けられれた時代がありましたが、これから厳しくなりそうです。中高年は年功序列で毎年年収がアップする時代がありましたが、これからは厳しそうです。若者は正社員になり、結婚、マイホーム、車を持てる時代がありましたが、これからは厳しそうです。老人は生きる権利を当然のように叫び、資産が十分にあるのに年金を当然のように全額もらおうと思います。中高年は退職金ゲットまでもう少し、このまま若者は日雇いにしても自分たちの所得は守ろうとします。若者は社会の中の力がありません。といっても選挙権は平等ですので本当は大きな力を持っていますが、気がついていません。だから、オレオレ詐欺などを働くのかも知れません。
「いつか来た道、いつか来る道」
赤ん坊に生まれたときから、事故がなければ老人になって老いて死んでいくのです。今は生まれる前の将来の子供たちに全てつけをまわしていかのようです。将来のために老人は資産で現役をサポートして欲しい。現役の中高年は保身に走らず、知見や人脈を生かして社会に安定感をもたらして欲しい。若者は社会に活力と活気を与え、社会の希望となって欲しい。どの世代も苦しいのかも知れない。けれど、いつか来た道、いつか来る道だから、世代を超えて手を取り合って進んで生きたいと思う。
東洋経済には深刻な老人医療の現場の話や制度設計の問題点など書かれていましたが、上記のように思いました。