SEとユーザーの失敗学

久しぶりの書評です。システム開発の実態がよく書かれています。顧客から見たSE、SEから見た顧客、双方の立場をよく描いています。システム開発の会社を受けようと思っている大学4年生などは本書を読んで実際の開発の現場を知っておくといいと思います。
またユーザーも本書でシステムやSEというものを知っておくといいと思います。自ら望むシステムを作るはずですから、何を望むのかSEに伝えることはユーザー、ユーザー企業の役目です。何も業務を知らない、SEやプログラマが結局、要件レベルの設計を行っているところに不幸があるように思います。
銀の弾丸は無いと思いますが、失敗から学び、失敗させないすべをユーザー、SEも持っていけるといいと思いました。まずはお互いをよく知るということで本書は役に立つと思います。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%83%81%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E4%BD%BF%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84-SE%E3%81%A8%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%81%AE%E5%A4%B1%E6%95%97%E5%AD%A6-%E5%B2%A1%E5%B6%8B-%E8%A3%95%E5%8F%B2/dp/4334034446/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1219144330&sr=8-1
アマゾンの評価がSEとユーザーでまっぷたつに分かれているようでそこも面白いところです。それだけユーザーとSEでは埋められない溝があるのでしょう。