堀江氏の書

堀江氏自らがライブドア事件について記した書です。内容が事実かは判断できませんが、平易に氏の考え方が述べられています。昨日に書いた勝間氏の断る力でははいですが、堀江氏は検察に対し断る力を発揮していると言えるでしょう。
思えば検察というのは堀江氏も指摘するように捜査権と起訴権を持っている不思議な組織です。空気を代弁するというか、2005年会社を設立するときに公証人に「堀江みたくはならないでね」と言われたり、正月実家に帰ると、テレビの中で堀江氏がくるくる回って車の宣伝をしていたり、よくも悪くも目立ちすぎたのかも知れません。そんな世間の空気を読んだ捜査だったのでしょうか。
堀江氏が有罪か無罪かは分かりませんが、氏の書によると、腹心であった宮内氏が横領を行っていたことが指摘されています。事実ならこれは立派な犯罪です。事件当時は堀江氏は飾りで役に立たず、宮内氏がすべてを仕切っていたと言うような報道が多かったように記憶していますが、少し色のかかった報道であったかも知れません。
堀江氏の知っているところでもいろいろあったのでしょうが、堀江氏の知らないところではもっといろいろあったのでしょう。そのいろいろを行った人は今もどこかがいろいろやっているのかも知れません。
総じて堀江氏の率直な考えが分かる本でした。