お金をばらまくよりも不安を解消すべきでは

政府の大盤振る舞いが続いている。景気を支えることは大事だと思うのだが、日本の大きな問題点は少子高齢化社会にあり、高齢者が不安からお金を使わないことにあると思うのです。
だから、追加の景気対策15兆円なら15兆円をすべて投入し、年金制度を変え、すべての国民にまず年金がクリアーになって信用できる物になったと見せる必要があると考えるのです。
かつての安倍首相が言い出した、最後の一人まできちんとやる。そういったことが信用に繋がるのではないでしょうか。100年安心プランと言ったのが5年もせずに崩壊の危機に瀕している状態です。麻生首相はいろいろと頑張っているのかも知れませんが、そういった不安が解消されないと、何をやっても信用できないように思います。
まず年金問題を解決する。その次に、少子高齢化を解消するために汗を書き知恵を出す。出生率を上げるには安心して子育てできる環境すなわち結婚し子供を産み育てて行ける環境が必要です。現在、一部の正社員や公務員のような人々は比較的長期的なプランを描けますが、非正規を始め多くの人に取って結婚がリスクになってきています。子供が生まれても育てられるかどうかのリスク、離婚した場合の扶養のリスク、失業のリスク。
公務員の人も変に天下ってキャッシュを確保するのではなく、早期退職制度など辞め、国が最後まで責任を持つ必要があると考えます。禁止してもなくならないように思いますので、多いに民官交流も含め天下りはやるべきです。ただボーナスなし、給料も年額300万以下にする等、最後まで国民の役に立つような姿勢を見せてほしい物です。法律でこれを規定すれば、民間企業は慣例になっている天下りに何千万の給料、何億の退職金を払っているので、経費削減になって喜ぶと思いますし、現場の士気もあがることでしょう。
公務員だけが問題視されていますが、天下りは銀行、製造やSIなどの大手が関連会社に天下ると言う物もあります。公務員だけではないあまりに日本的な制度なのです。天下りはなくさない。でも薄給料にする。イメージとしては60歳から65際までの再雇用と同じようにすればいいと思います。法律でそれを規定し、もう少し若者が報われる社会にしたほうがよいと思います。
老人が増えました。みんな元気です。昔は老人は敬う物でしたが、最近はそんな風潮も薄れてきています。平日の昼下がり、高級レストランは老人でいっぱいです。何か悲しい物を感じました。
若者が減って行きます。そのうち電車に若者席が出来るかも知れません。日本の将来のために孫やその先の世代のために、若者に希望と役割を、教育を与えてほしいと思います。100年後、かつて日本という国がありましたと言われないように。
みんなが希望を持って生きる社会、正しく正々堂々生きる社会。そんな社会が望まれます。