リフレはスタグフレーションにならないのか。
勝間氏が菅直人国家戦略担当相に行ったプレゼンテーションが話題になっている。
勝間和代「リフレ論」が大反響 ネットで賛否両論が渦巻く : J-CASTニュース
デフレをなくせということだが、良く見るとリフレ政策を推進せよという提言である。プレゼンの中身の話ではなく、いくつか特徴的なことがあったので述べてみる。
これはTwitterが急速に今と人を共有するツールとしてインフラ的に広まってきたことを示す。SNSなど限定的なつながり(隠れ出会い系のような)ものでなく、もう少し社会的なものになってきた。Twitterはメール、ブラウザと同じ位置に並ぶまったく新しいものであることを示しているように思う。
その実、Twitterは意外とテーマがない2chといえるかもしれない。テーマでなくフォローで繋がるからノイズが少ないのかもしれない。
さて、私は勝間氏のデフレ脱却のフォローに関して一度フォローしたが取り消した。リフレ政策について調べたからだ。少し調べればリフレ政策には安易に賛成できないことが分かる。多くの人は勝間さんが言うならばとリフレに対して調べることなくフォローしたのではないだろうか。
そうだとしたら、2300人という人数は勝間氏の応援団であり、リフレ派の応援団ではないのではないだろうか。経済の専門家ではないので、間違っている部分もあるかもしれないが、今回あえてリフレに賛成してみようと思う。
勝間さんのインフレ政策を実行するとどうなるのか?
に書かれている通り、インフレターゲット戦略をとっても、デフレは脱却せず、ハイパーインフレを招くだけだと思う。ただこの記事の中の
ボーリングの一番ピンはデフレをなおすことではなく潜在成長率をあげることなのです。
はまったくその通りで、私が今の民主党に期待できない点は成長戦略がないからである。その民主党政権が後4年続くのである。
従って、あと4年は50兆円規模で国際の発行が続けられると予想される。そうするとこの文言が気になってくる。
でもこの調子で赤字国債を毎年50兆円ぐらい発行しても、あと5、6年は全く平気だと思います。
つまり、現在の民主党政権で進むと、日本は5,6年後に破綻することになる。破綻阻止のために民主党はあらゆる手段を駆使し、増税を図るであろう。税という名の借金の返済。つまり高齢者が買っている(預金として持っているにしても)、資産の元本と利回りを増税で払っていといえないだろうか。そうでなくても、年金や医療など現役世代、将来世代の負担は増すばかりである。日本の新生児は減っていくが、高齢者は毎年増えていく。
後、5−6年でこの構図をドラスティックに変える手段はあるのか?そこでこの記事に行き着くのである。
インフレ待望論は赤木智弘の金融バージョンだ
なるほどと思った。インフレターゲットなど求めていなくて、ハイパーインフレを求めているのか。
ハイパーインフレーションとは国の通貨の価値がなくなることだ。それは持てる者と持たざる者の財産を強制的にリセットする。
資産のない若者にとっては、高齢者の資産など同でも良いかもしれない。ハイパーインフレで土俵がフラットになれば、生命力の高い若者のほうが有利。
そんな若者を先導する一部の経済学者はすでに財産を海外に移転済みだ。
とのことだし、そういう海千山千の人々に対して一度リセットをかける必要があるのかも知れない。これは日本にとってのハードランニングなのかも知れない。
だから現役世代は心のどこかでハイパーインフレを望んでいるのかも知れない。でも忘れてはいけない、日本にはまだ、河野太郎やみんなの党のように成長戦略を目指す人々がいることを。
http://news.livedoor.com/article/detail/4446254/
どうせ近い将来破綻することは目に見えている。そうであるならばイノベーションを求めて最後まで悪あがきをするのも楽しいではないか。天皇陛下の言葉にあるように、決して間違った過去を繰り返してはならないのだから。