それにしても地デジカはやっつけすぎかと

そろそろ落ち着いてきたところなので草なぎさんの事件を情報化社会の方向から見てみたいと思います。草なぎさんの事件は公園で酔っ払って裸になったという、単なる酔っ払いの事件。もう少し早ければ桜の花見で似たような人は多くいたように思います。
もちろん深夜に裸で大声でわめいていたそうなので、これはこれで逮捕相当なのかも知れませんが、リアルに祭りが起きて瞬く間に広がったように思います。ネットを中心に起こるこの祭りは悪いことのように言われますが、創発に近い現象であるといえます。
創発 - Wikipedia
創発は今回の事件のように集合知が関係してくるので、集合が分かる情報が必要で、意外性など集合のベクトルから離れている必要があります。ベクトルから離れている場合、なぜ離れているか集合知で分析する姿勢や離れている対象を排除する姿勢に向かうようです。
インターネットの発達により逆に情報が選別、深化するため、しかし可処分な時間は一定なため、マスメディアが担っていた共通の知の情報が相対的に弱くなり、アイドル、アーティスト、歌手など大きな単位での共通知が少なくなっています。
このため、今回の事件のように共通知として通用する(道端や職場などどこでも同じ話題ができる)、情報は盛り上がりやすいのだと思います。輪をかけてマスメディアの中の人もインターネット世代になってきていることも拍車をかけているかも知れません。ここ半年の傾向としてインターネットの報道が遅れてマスメディアに取り上げられることが多くなりました。この件についてはまた別の機会に考えてみたいと思います。
それにしても地デジの新キャラ、地デジカはゆるいキャラクターになっています。この微妙なセクシーさはまるで「俺に何かあったらこのキャラを使ってくれ」と草なぎ画伯が書いた絵のようです。謹慎中実は地デジカに入っていたのは草なぎさんだったら面白いなと思いました。
ある程度、共通知を流してガス抜きをしないと盛り上がりが先鋭化する可能性が考えられます。そういった意味ですと紅白歌合戦など今後意外と重要なポジションになってくるかも知れません。