詐欺に合わないためにの知識武装を

本書は営業の人がその営業テクニックを磨くためというよりも、普通の人が営業的なテクニックに対し、理論武装し行き過ぎた営業行為や、詐欺、マインドコントロールなどに対処しようという書籍です。
初歩的な営業テクニックは、なるほどお客様を大事にするために日常の営業でも役にたつものでした。また詐欺のテクニックは知っていたものからあまり知られていないものまであり、その種類を知っていることは重要と思いました。特に詐欺に対する問答の切替し、「あなたに悩みはありますか」→「この電話をどうきろうか悩んでいます」等々、すぐに実践可能なものが多数記述されています。
また、マインドコントロールについては具体的な記述であり、これは読んでいて恐ろしくなりました。危うきに近づかずが一番だと思いました。
そうして筆者はうまく騙されるというか良く知った上でお金を使おうといいます。確かに同じ100円、1000円といったお金も使い方次第で気持ちよくも後味悪くもなるのです。詐欺を行う相手がさまざまなテクニックを研究しているのですから、私たちも最低限の知識は仕入れる必要はあるかもしれません。