幸福とはを考えた書籍、なるほどと思う部分多くあり

希望格差社会などで有名な山田昌弘氏と電通のチームによる一冊。電通がこういった研究を行っているのは以外でした。幸福の物語というところから話が進んでいきます。部室的豊かさ(お金で解決できる豊かさ)を消費という観点で、戦後の幸福の歴史をたどっていきます。家族的な豊かさ、ブランドによる豊かさ、それらが行き詰まりを見せている中、脱・消費による豊かさを考えています。
電通チームはこれはペンタゴンモデルというものに5つの軸にモデル化しています。それぞれのモデルがなるほどと思わせるもので面白かったです。最終的な解として、仕事による幸福の追求を論じていました。これは本田健さんが言うところの、好きなことをして稼いで活きていくという話に近いものを感じました。幸せな小金持ちを目指すのがいいのかも知れません。なかなか示唆に富んでいて有意義な本であったといえます。